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こどもをテレビ漬けにしないために 後編

たとえばごはんを食べるときテレビをつけておくと、子どもの目はテレビにくぎ付けになるので、口に食べ物を運ぶと勝手にもぐもぐしてくれて、食事が早く済みます。

テレビがないと、あっちこっちへ手を伸ばすので、食卓はぐちゃぐちゃになり、片付け、洗濯、こどもを洗うという仕事が増え、大人は落ち着いて食べられない状態になります。

テレビがあったほうが、だんぜん楽チンです。

ただ、なんとなく、そこはあえて苦労するほうを選びたい、と思います。

リビングにも寝室にもアンテナの差込口はあるので、テレビを置けば見ることはできるのですが、見たい番組があるときだけ「蔵上に行って見る」という一手間をかけることで、子どもとテレビが近づきすぎないよう距離を保っていきたいです。

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こどもをテレビ漬けにしないために 前編

わが家のリビングにはテレビがありません。テレビを見るときは、蔵上に見に行きます。わざわざ「見に行く」のもめんどうなもので、平日は一度もテレビをつけずにすごすことが多いです。

週末は、金曜の夜に「ドラえもん」、土曜の朝に「おさるのジョージ」、日曜朝に「アンパンマン」と「プリキュア」を見ます。(ちなみに保育園では毎日「あかあさんといっしょ」や「いないいないばあっ」を見てるみたいです。)

テレビを見ていない時間の過ごし方は、その日によっていろいろです。絵を描いたり、紙をはさみで切ったり、ねんどをこねたり、絵本を読んだり、シールを貼ったり、キーボードをたたいたり、猫と遊んだり、ままごとをしたり。夫婦のうちどちらかが、ガチで向き合います。どちらと遊ぶかは、子どもが決めます。選ばれたほうは、疲れます。

毎日、いろんなことを思いつきます。この日は「壁に絵を貼る!」というので、サービス収納の扉に磁石で貼らせました。「全部は貼れないんだからね。なにを貼るか、選ぶんだよ」と言ったら、よーく考えて、
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自分で貼っていきました。
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バランスよく。
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パパ
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自分
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トトロ
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ママ
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ただ、夫が残業などで帰りが遅い日、ひとりで子どもを見るときは、テレビの力を借りてしまいます。テレビをつけておくと、子どもが動き回らなくて楽です。

不便は便利

昨日は、市の水道管洗浄のため、夜9時から12時まで水道が使えない日でした。

そのため、歯磨き、食器洗い、シャワーなど水を使う作業はすべて夜9時までに済ませ、エコキュートの沸き上げを1日休止にし、念のためやかんと大鍋一つに水を張って、早めに寝ました。

「今日は9時までしか水を使えないよ」と言うと、いつもは「はみがきしな~い」とか「おふろ、きら~い」と言っている娘が抵抗せずに歯磨きやシャワーをさせてくれ、布団も自分で敷いてくれて、なんだかいつもより楽でした。いつも深夜に孤独な食器洗いをしている夫も、夜9時前に食器洗いが終わってのんびりしていました。

制約があるほうがうまくいくことって、案外多いのかもしれません。

ゴミじゃないんだよ!

私(黄色いおじさん)がまだ小さかったころ、ビックリマンチョコのシールを、母親の嫁入りダンスに貼りました。シールとはどこかに貼るものです。貼りたくなるものです。 その後、母は剥そうとしてみたけど、タンスに傷とシールの跡が付くのを恐れてあきらめたみたいです。たぶん今でも付いています。

娘がいつかはがしにくいシールを手に入れて、うちのどこかに貼り付けるのが怖いですw そのときは必ずきます。どこかに貼り付けてしまう前に気づけると良いのですが。

あ、ポスターもやめて欲しいですねw 自分はというと、まあ、いろいろ貼ってましたけど、この家には貼らないで欲しいです。この際、自分のことは棚上げです。

いまはまだ雑誌の切り抜きをマスキングテープで貼り付ける程度ですんでいます。
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これは欲しいものリストだそうです。

こっちはお店屋さんだそうです。ベッドの頭の部分です。
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テープはまだはがしやすいからいいのですが、はがすタイミングが難しいですね。「それ、ゴミ?」と聞いたら、「ゴミじゃないんだよ!」と主張していました。

最初の記憶は、何歳のときですか?

アルバムを見ていた娘が「ここ、どこなの?」と聞いてきたのは、昨年8月まで私たち家族が住んでいた借家でした。「古いおうちだよ。新しいおうちができる前に、住んでいた家だよ」と教えても、きょとんとしています。

旧宅の思い出:生後7ヶ月ごろ。スカートを作ってみたの図。
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「おぼえてないの?」と聞くと「おぼえてない」と言います。

さらに、散歩がてら旧宅の前を通ってみたのですが、完全スルーでした。

旧宅に住んでいたのは、娘が生後1ヶ月~24ヶ月までの約2年間です。毎日、その借家の前に車を停めて、「ただいまー」と言っていたのに・・・まったくなにも覚えていないとは、驚きました。

旧宅の思い出:同じく生後7か月ごろ。ギタレレがお気に入りの図。
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夫が「そうか、記憶がまだ始まっていないってことか」と言いました。

たしかに。私の最初の記憶も、幼馴染が帰っていく後姿で、3歳半くらいのことです。それより前の記憶もいくつかあるけど、夢というか、明らかに現実の景色ではないものです。

新しい家に引っ越すとき、娘が「前のおうちに帰りたい」と言いだしたらどうしよう。と、夫と私はひそかに、けれどかなり大きく恐れていました。そして、現在まで一度も「前のおうち」のことを言わずに過ごしてきました。けっきょく、娘は一度も古いおうちに帰りたいとは言わず、旧宅は完全に記憶から消えていったようです。

旧宅の思い出:1歳半ごろ。猫バス=ちゅーすけと思っていたの図。
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近所のおうちにカメがいたことや、引越前に小さな庭で花火をやったことや、ハイハイしていたことは「おぼえてる」と言うのですが・・・2歳児の頭の中で家という大きなモノが消えてしまったというのは、なんだか、とっても不思議です。すこしだけ、胸がチリリとしました。