カテゴリー別アーカイブ: 本・マンガ・映画

村上春樹「象の消滅」

今朝の日経新聞「春秋」(一面下段の天声人語みたいなポジションのところ)に象の話題があって、村上春樹さんの短編「象の消滅」についてふれていました。

うちの夫は村上春樹ファンなので、本はだいたいそろっており、家にある本は私も読んでいるはず。なのに、「象の消滅」は記憶にないなーと思ったら。

『パン屋再襲撃』という短編集に収録されているらしいのです。

え、ほんと?家にあります、その本。

20代のころに、2回読んだ。読んだ記憶はある。なんだかよくわからない本で、「なんだったの?」と思って読み返した記憶は、ある。

しかし、象の記憶がない。

20年ぶりに読み返してみようと思います。

小屋裏の本棚から、下ろして読みます。

新刊買いに行くみたいなワクワクがあります。この気持ちを残しておこうと思って読む前にブログを書いてみました。

上橋菜穂子『風と行く者』(守り人シリーズ最新刊)

1月も、もう31日。
このままだとブログ更新しない1年になってしまいそうなので、まだ読んでいない本のことを書きます。

遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。

完結した『精霊の守り人』に、まさかの新刊が出ました。

わたしはハードカバーのを買いました。が、かなり分厚くて、重いです。
持ち歩くのも重いけど、読むために本を持ち続けるのも重いという・・・(苦笑)

風と行く者 [ 上橋菜穂子 ]

同じタイトルで軽装版も出ています。値段も半分くらい。

風と行く者 [ 上橋菜穂子 ]

今週末から読み始める予定です。
読んだら、感想を書きます。

また、バルサに会える。うれしい。

ビリーズブートキャンプ再び

そういえば、このブログには「ダイエット」カテゴリーがないのです。

わたし、今までそういうこと書かなかったんだなーって。

この投稿は、とりあえず「本・マンガ・映画」に。

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ある日、次女が歌っているのを聞いていたら、

「もうダイエットしなきゃ、ママ。やばいよ、やばいよ。」という内容だったので、

「それ、だれかのマネ?」と聞いたら、

「自分で考えた」と言うので、ちょっとだけ奮起したわたし。

「じゃ、はっちゃん、つきあってくれる?」と言って、ビリーズブートキャンプのDVDを再生してみたのです。

なつかしー。

これが流行ったのは、13~14年前だったでしょうか。

腹筋運動をしようと横になると、まだ子猫だったちゅーすけやがっちゃんが、サッとおなかに乗ってきて、妙な負荷がかかったものでした。かわいくて、おかしくて。

いまは次女が乗ってきます。

あと、腕を横にぶんぶんしてると、ぶら下がってくる。

ぜんぜんまともにできないですが、なにもしないようりはマシかと、一時停止しながらゆる~くやっております。

山田宗樹『百年法』

昨秋読んだ本の紹介です。読んだ直後は「はぁ、おもしろかったなぁ」という軽い感想だったのですが、その後、じわじわと脳が侵されてきて(?)、自分がいま実際に「百年法」の存在する世界に生きているのではないかと錯覚してしまうことがあります。

以下、ざっくりと世界観を。

その世界には「不老になる注射」があり、20歳以上の人は希望すればだれでもワクチンを受けられる。実年齢が80歳でも90歳でも100歳でも見た目は若く、子供も産める。老人を見ることはほとんどないが、ごくまれに、注射を受けない人もいる(強制ではないので)。20歳以降であれば何歳で注射を受けてもよい。ただし、ワクチンを受けた人は「百年後に必ず死ななくちゃいけない」という法律がある。

百年というのはアメリカが決めた年数で、アメリカではすでに安楽死が実行されている。中国や韓国では60年。だから中韓では注射を受けても受けなくても寿命はあまり変わらない。しかし納税額が多い人などは60年過ぎても生き続けられる特例がある。

日本では、法律はあるものの、政府は安楽死の実行を先延ばしにしており、他国から「百年法を守れないなら、もうワクチンを供給しないぞ。早くやれよ」とプレッシャーをかけられている。

と、こんな感じです。

でもこれは、小説のごく序盤にあたる部分。ここから物語が動いて、その後に続く激流のような50年が語られていきます。

小説の世界でも、政治は選挙で動きます。

20歳以上でワクチンを受けている人は、もうワクチンを受けなくていいので、外国から「もうワクチン供給しない」と言われても痛くもかゆくもない。
でも20歳未満の人にとっては、自分が受けられなくなるんだから切実に困る。

切実に困るのに、20歳にならないと選挙権がないから政治に参加できない。
選挙権があるって、なんて強いことだろう、と改めて思ったのでした。

私がこの本を読んだ頃、日本では、すでに18歳が選挙に行けるようになっていました。小説の世界でも20歳未満の人に選挙権があったなら、流れは変わっただろうな、と思いながら読みました。

そして、この本を読んだ後に、日本では首相が消費税引き上げをしないと発表し、アメリカ大統領選挙でトランプさんが選ばれました。

国会でもめている様子や、選挙結果を伝えるテレビを見ると、「あ、百年法でもめてるのかな」「百年法の選挙をやってるのかな」と思ってしまう自分がいます。

フィクションでありながら、政治や選挙のことをすごく真剣にリアルに考えさせられた本でした。

宮下奈都『羊と鋼の森』

とても売れているらしいので、図書館で借りて読んでみました。

羊と鋼の森 [ 宮下奈都 ]

貸し出し中だったので予約を入れたら、数日後に「貸出可能になりました」と電話があり。「読みたいな」と思った本がほとんど待たずに借りられるのが、田舎のいいところだと思います。

主人公は、20歳前後の男の子。

もう親の目線で見てしまいますね。

ピアノの調律師として就職して、なんとか一人前になっていくまでの、数年間のお話です。

ピアノが弾けるって、すてきだなぁ。