最近読んだ本。
『子どもの絵をダメにしていませんか』
うちの長女は絵が大好きで、家でもほとんど毎日絵を描いています。親が見ても上手だと思いますし、本人も絵は得意と思っているようです。
ただ完全に自己流なので、絵画教室か通信教育で絵を習わせたほうがいいのかな?私も一緒に習おうかな、などと考えていました。
一口に「絵を習う」といっても、デッサン、色鉛筆画、水彩画、油絵、イラストなど、けっこう種類があります。子ども専門の空想画の教室というのもありました。ん~、どこから始めたらいいんだろう。デッサン・・・かなぁ?
で、いろいろと調べてみるなかで、「そもそも、子どもに絵を教えるって、どういうことなんだろう?」という疑問がわいてきました。まずはそこから考えを整理しようと思って読んだのが、↑の本です。
ストレートに結論を言うと「子どもに絵を教えてはいけない!」ということが書かれていました。
ぎょぎょぎょぎょぎょー。そうだったのかぁぁぁぁ。
モノのカタチに子ども自身が気づくことこそが大事で、大人が先回りしてカタチや字を教えてしまうと、絵が描けない子どもになってしまうよ、という内容でした。
じつは私は大学で「認知科学」という講義を受けたので、小さい子供の絵がどのように発達していくのかを知っていました。だから、娘の絵が講義で見たスライドのとおりに発達していくのを見て、「おもしろいなー、ほんとにこんなふうに発達するんだなー」と、感心するばかりでした。
そんなわけで、娘が描いた絵を見せに来たときはいつも「おぉ、すごいね。」と言ってニヤニヤするだけで、絵を教えたことは一度もなかったのです。あの講義を取っていて、ほんとラッキーだったと思います。
ただ、大学では6歳くらいまでの発達(人の絵が描けるようになるところ)までしか習わなかったので、その先にも発達の順番があることを、私は考えていなかったんですね。
『子どもの絵をダメにしていませんか』の著者によると、モノを見て描く(いわゆるデッサン)は、9~10歳ごろになってからでいいとのこと。それまでは、記憶して描く。たとえばザリガニの絵を描こうと思ったら、ザリガニを見て、机に戻って記憶を頼りに描き、また見に行って、記憶して描くほうがいいのだそうです。
うちの長女はもう、アサガオの観察でモノを見ながら描いてますけどね^^;
それは私、とめたりしないですよ。子どもが自分で観ながら描くって決めてやってるのに、「見ないで描け」なんて言えないです。
ただ、本格的に絵を習うのは、まだもうすこし先の楽しみにしていいんだなって、わかってよかったです。
あと、次女に対しては、どうしても上の子がいろいろ教えてしまうので、順番を飛び越さないように、上の子のときよりもっと気をつけなくては、と思ったことでした。