日経DUALで、
【子どものいじめ もしわが子がされたら…親の役割特集】という記事が始まりました。
じつは私のところにも、このアンケート<あなたのお子さんはいじめを受けたことはありますか? もしくは今、受けていますか?>が来ていました。
私は、「いいえ」をクリックしました。
なんということでしょう、「はい」であったことを、忘れていたなんて。
そんなことがあったことも、自分が娘のSOSに気づかずに流してしまいそうだったことまでも。
去年の秋ごろのことです。
年中組だった娘が、「ポニョちゃんと宗介くんに、いつも怒られるんだ。」と言いました。(※仮名です。念のため)
私は「そっかー、こまったねー」と軽く答えました。
すると夫が「どんなふうに怒られるの?くわしく教えて?」と聞いたのです。
ポニョちゃんと宗介くんは、1つ年上の年長組。(現在は小学1年生になっています。)当時、給食を食べるグループが一緒で、年上の子が、年下の子を指導するようなことをやらせていたようです。
「三角食べをしているって怒るんだ。三角食べは、年長さんの食べ方だから、年中は三角食べをしたらダメだって言われたの。三角食べなんて、わたし知らないのに。」と、娘はいっしょうけんめい説明しました。
な、な、なんて理不尽な!
三角食べをしてるからダメだって?
なんだそりゃ。いじめじゃないか、そんなの。
保育園ノートにそのことを書き、「目配りをよろしくお願いします」と付け加えたところ、担当の保育士さんがポニョちゃんに話を聞いてくれました。すると娘から聞いた以上に、2人が日常的にきつい言葉を使っていたことがわかりました。
そして、ずいぶん長いあいだ、ポニョちゃん自身にいじめの認識があり、きついことを言っていると自覚していたことも、わかりました。ただ宗介くんは誰にでも乱暴なので、攻撃している自覚はなかったようです。
保育士さんは、もう乱暴な言葉を使わないようにポニョちゃんと宗介くんに約束させ、同時にその日から、年長組と年中組が同じグループで給食を食べることも、やめました。(もともと、そういう予定だったと言っていましたが。)
もっと早く、気づけなかったのか。
後で思えば、4月から何度も「年上の子に怒られている」と、娘は言っていたのです。気づかなかった。SOSだと思わなかった。「食べるのが遅いから、迷惑かけてるんだろうな」なんて、私までいじめている子の肩を持つようなことを考えていた。
かわいそうなことをしてしまった。気づいてあげられなかった。もし夫がつっこんでくれなかったら、私は気付かないまま、もっと長引いていたかもしれない。と、後悔しまくりで、胸が痛かったものです。
なのに。
忘れてた。
こんなんじゃ、私はまた、サインを見逃すと思いました。
だから、明るい話じゃないけど、ここに書きます。
親が気づくことがどんなに大事か。
すべての子に「いじめられるくらいなら、学校に行かなくていい」と言ってあげたいと思っているのに、「いじめられている」ということに気づくことって、なんてむずかしいのだろう。なんて、なんて、むずかしいのだろう。
そのことをどうか、忘れないように。
なお、1年前のことなので、本人はまったく忘れています。子どもはそれでいいと思います。