また、長期金利が上がった=住宅ローンの金利が上がるという報道が大きくなってきました。
でも、現在金利が上昇しているのは5年・10年固定金利あたりで、変動金利は変わっていません。「変動」なのに、どうして真っ先に変動しないのでしょう?
それは、「変動」と「固定」は基準が違うからです。
〇変動金利は「短期金利」の影響を受け、固定金利は「長期金利」の影響を受ける。
〇短期金利は、日銀によってコントロールされている。
〇長期金利は、国債の相場によって決まる。
(参考:みずほ銀行「金利入門」)
固定金利は、借りる人から見れば固定ですけど、借りない人から見れば、国債に連動して金利がちょこちょこ動いて見え、「上がった」「上がった」「住宅ローン難民多数発生か!?」と勘ぐられるのですね。
繰上返済できず、月々の返済額を増やすこともできない家計だったら、たしかに変動金利は危ないです。逆に、いざというときに繰上返済できる余裕があれば、変動金利でいいじゃないの、と私は思います。変動金利は日銀が「政策金利を上げる」と決めた後でなければ上がらないのですから、ある日突然3%になったりはしないのです。