寝室には、夫の机があります。
自作パソコン、スキャナ兼プリンタ、フィルム用スキャナなど、男っぽいモノが集中しており、コンセントもたくさんつけました。
失敗したのは、コンセントの高さです。机から抜き差ししやすいほうがいいと思って高い位置につけたのですが、目立ちすぎるのです。
じつは、この位置を決めたのは上棟立会いのときで、夫は「めだないほうがいいから低い位置で」と言ったのに、私が「抜き差ししやすいから高い位置のほうがいいよ」と押し切ってしまったのです。使いやすさは問題ないですが、コンセントが目立つのは残念なことです。パソコンやプリンタ、LANコードはふだん抜き差ししないのですから、情報コンセント(写真左側)は低い位置に、フリーなコンセント(写真右側)は机の上になるよう高い位置に、と上下に配置すれば理想的だったと今は思います。
コンセントやスイッチの失敗は、「上棟立会いの時、現地で決めればいいよね」と安易に考えてしまったことにあります。上棟時は、まだドアや窓、天井の一部などが入っていないため、実際の家よりも広く、明るく、ドアによって動きが制限されるイメージもつかめません。そこは現地であって、現地ではなかったのです。しかも浮かれてしまって、冷静な判断などできませんでした。
冷静に考えるためには、上棟立会いでは物事を決めず、確認だけに集中すべきだったと反省しています。
以上をもちまして、「わが家の残念なところ」シリーズは終了です。いろいろ書いてしまいましたが、「気が回らなかった」と思うのは、自分たちが決めたところ、または規格を変更した部分であって、家本体に対する不満は全くありません。現場の職人さんたちには、情熱をこめて、ていねいに仕事をしていただきました。この家に住んでいると、「棟梁、この家好きだよね?」という思いが自然にわいてきます。