今週月曜日の夜、私と夫は同時に38.7℃の熱が出て、火曜日にインフルエンザA型と診断されました。私は予防接種を受けていたのに、注射しなかった夫と同じ体温だったので「軽く済むなんて嘘ですね」などと文句を言いたい気分でしたが、かかってしまったものはしかたありません。外出禁止期間は5日間。医師には、土曜日まで家に閉じこもるように言われました。
子どもたちは元気でしたが、私も夫も出歩けないので、保育園に送っていくことができず、一緒に自宅待機になりました。そんなわけでこの5日間は、ずっと家族4人で家にいました。
がっちゃんが死んでしまったのは、そんな日々の真っただ中の、木曜日のことでした。
私たちの熱がようやく37℃台前半まで下がった3月5日の夕方、娘が「がっちゃんの背中、動いてないよ」と言いました。がっちゃんは、いつも寝ている毛布の上に横になっていました。そしてもう、本当に動きませんでした。眠ったままの、静かな最期でした。
じつは年末くらいから、猫エサがあまり減らなくなっていて、今年はがっちゃんを見送ることになるかもしれないという予感はありました。でも、まさかこんなに早く、なんの騒ぎもなく、闘病もなく、あっけなく死んでしまうとは、思ってもいませんでした。
自分たちでは動けないので、ペットの葬儀屋さんに電話して相談したところ、金曜日の朝に引き取りに来てくれました。そして、日曜日までペット霊園の施設で預かってくださって、私たち家族が動けるようになったら、一緒に火葬に立ち会い、家族みんなで見送りをさせてもらえることになりました。
だから、あした、もう一度がっちゃんに会えます。
10年6ヶ月、たくさんの笑顔をありがとう、がっちゃん。