3月のことを、なかなかブログに書けずにいました。雛人形をしまうとき、三人官女の真ん中を持ち上げたら、サラサラと粉がこぼれたのです。
「ん?」と思って裏を見ると、いくつか、小さな丸い穴があいていました。
「虫っ!?虫だよね、これ。」焦った私は、とっさに、穴をボンドでふさいでしまいました。
怖くなって、その人形だけ、外の小屋に隔離しました。どうすればいいか、わからないまま夏が過ぎ、10月になってようやく、「このままでは飾れないよな。お金がかかっても、修理に出そう」と心を決め、京都にある修理業者に問い合わせたのでした。
問い合わせたのが10月15日ごろのことで、その後、見積を受け取って、契約を交わし、今日、修理から戻ってきました。約1か月で修理できたことになります。修理する前の状態は、こうでした。(ピントずれ、すみません。)
私は、雛人形って木でできていると思っていたのですけど、着物を着ているお雛様の体は、わらでできているそうです。わらの体を取り換え、着物も新しくなりました。
古いのと比べると、少し座りがぎこちないというか、前かがみだったのが胸を張ったように思えます。着物も、金色から銀色に。流行りもあるでしょうし、職人さんも違うので、まったく同じようにはなりません。
それでも、顔はそのままなので、やはり愛着があります。昔の技で作られたお雛様を大事にしていきたい、とあらためて思いました。
かかった費用は、修理代(約23,000円)と往復の送料(約2,000円)で、合計25,000円くらいでした。修理を検討されている方は、「雛人形 修理」で検索するといくつか業者が出てきます。私は、福田匠庵というところに依頼しました。
戻ってきた人形は、さっそく他の人形たちと同じ箱にしまいました。