「これから家を建てよう」と計画中の知り合いから、たまに聞かれる質問のひとつに「風水」のことがあります。夫は「まったく気にない」と答え、私は「ちょっとは勉強したよ」と答えます。
たとえば、鬼門を玄関にしてはいけないのは、どうしてか。理由を知って、合理的だと思ったら参考にし、根拠がないと思ったら無視でいいと思うのです。
私が知っている風水を、いくつか例にあげてみます。
○北東は鬼門だから、玄関を置くのはよくない
(冬に寒い風が吹き込むからよくない、という理由なら納得できます。風除室や、玄関を個室のように仕切れば解決できそうです。)
○南西に台所を配置するのはよくない
(夏に食べ物が腐りやすくなる、という理由で納得できます。)
○風呂と便所を北側にするのはよくない(水場を北側にすると、冬に凍る可能性があるし、寒いところで服を脱ぐのはつらいので納得できます。基本的にあたたかい現代の家では、あまり気にしなくてもよさそうです。)
○道路沿いでは、カーブの外側に家を建てるのはよくない(車がつっこんできそうなので、納得できます。)
というわけで、大安とか仏滅とかについてはまったく気にしない私も、風水は、けっこう普通のことを言っている場合も多く、まるっきり根拠がないわけでもないように思えました。あまり意識しすぎるときゅうくつですが、風水を手がかりに昔の暮らしを想像するのは楽しいです。
ちなみにわが家は、(風水を気にしたわけではありませんが)玄関が北西、台所が北東、風呂とトイレは南西という配置になっています。