カテゴリー別アーカイブ: 本・マンガ・映画

星の王子さまの映画、観ました。

土曜日に、次女を保育園に預けて、長女とふたりで映画館に行ってきました。

映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』を観てきましたよ。
星の王子様 (1)

本当に美しい、エンドロールまで美しい映画でした。娘も私も、声が出るほど笑って、声が出るほど泣きました。

主人公の女の子の前歯が1本だけ短いところが、ちょうど歯が生え変わりつつある今の長女にそっくりで、たまらないかわいらしさでした。子役さんの声、まったくもう、完璧。しびれました。

私がパンフレットを買った映画は『マトリックス』が最後だったのですけど、
15年ぶりにパンフレットを買いました。DVDが出たら、きっと買います。
そのくらい、気に入りました。

映画館には、娘と同じくらいの大きさの女の子がたくさんいましたけれど、
その子たちはプリキュアを見に来ていたので、星の王子さまのほうはすいていました。

「あのこたちは、まだ5歳なんだよ、きっと」と、娘はすまして言いました。

上橋菜緒子『獣の奏者』

図書館で1巻を借りて読んでみたら、あまりにもおもしろくて、そのまま本屋さんに行って、既読の1巻も含め全巻まとめ買いしてしまった本があります。

『獣の奏者』
獣の

両親を亡くした女の子が、肉食で空を飛ぶ猛獣である「王獣」をあやつる方法を会得し、国と国との戦争に巻き込まれていくお話です。

とくに素晴らしいのは1・2巻で、弱って死にかけた王獣の子を、なんとか助けたいと工夫していく少女の姿が、臨場感たっぷりに描かれ、架空の獣なのにシートン動物記のようなリアルさです。子牛の世話をしているかのような。

いままで図書館で借りて読んで気に入って、「いつか買いたい」と思った本は何冊かありましたが、実際に本屋さんに買いに行ったのは初めてです。たったいま読み終わった本を、「いますぐ買わなきゃ」ってなかなかならないです。

『獣の奏者』は、そのくらいエネルギーのある本でした。

家の本棚にあれば、数年後に、かならず娘たちも読むだろう。親が「おもしろいよ」と教えるより、なにげなく手に取って読み始めてほしい。と思ったのも、買った理由のひとつかもしれません。

ただ、外伝は大人の恋愛中心なので、子どもには読ませられない感じだなぁ。と思っていたら、あとがきのタイトルが「人生の半ばを過ぎたあなたへ」だったので、ドキッとしました。そうか、外伝は「まだ読まなくていいよ。」なのか。同じ本棚に並べておかないほうがいいかな。

映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』

6歳の娘はまだ、『星の王子さま』のお話を知らないはずだけど、映画の予告を見て、「見たい!」と言いました。CGの王子さまは本の挿絵そのもので、私はちょっとドキッとしました。

星の王子さま6

『星の王子さま』
その本を、10代前半で読んだときは、自分はバラの花に似ていると思い、王子さまに片思いしているような気持ちになりました。

星の王子さま4

大学生になってから読んだときは、飛行機乗りのことを自分のように感じ、王子さまのことは幼稚園児くらいに感じました。しょうもないクソガキという気がしました。

星の王子さま2

記憶では、たしか、王子さまは砂漠で死んでしまったのだったような気がします。そして物語の作者も、自身が操縦する飛行機に乗ったまま、行方不明になった、と。

でも、だいぶ忘れています。短いお話だったのか、長いお話だったのかも、思いだせません。映画公開前に、もう一度、原作本を読んでみようかな。

星の王子さま3

映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』の公式サイトには「『星の王子さま』のその後の物語」とあります。

11月21日(土)公開だそうです。ハッピーエンドだといいな。

三宅乱丈『イムリ』

2011年初夏、まだこの家が建築中だったころに、仙台に住む年上の友人から「おもしろいから!ぜったいおすすめだから!ぜひぜひだから!!」と言われていたのが、三宅乱丈という漫画家さんでした。来週、その友人が4年ぶりに遊びに来るというので(正確には毎年遊びに来てるのに、私はつわりやら出産やらで会えなかったわけですが)、「あ、そうだ。読んでなかったら都合悪いよなー」と思いついて、あわてて大人買いして、一気に読みました。

な、な、なんということでしょう。やばい。このマンガ、すごすぎる。
イムリ

残酷な描写や悲しい出来事がたくさんある(というより、それがないと話にならない)ので、夫は受け入れないと思うし、娘にも読んでほしくはないし、私の妹も読まないと思うし、私自身、おなかに子がいるときに読まなくてよかったと思うのだけど、でも、たぶん、私の弟は、「すっげー!おもしろい!」と言うと思う。世界がものすごくしっかり、作りこまれていて。

ちなみに、私に「ベルセルク」と「進撃の巨人」を教えたのは、弟です。

同じ漫画家さんの、「PET」もすごい。
PET
「PET」は5巻で完結してるんだけど、続きそうな終わり方だったから、機会があったらぜひ続編を書いてほしいなぁ。

進撃の巨人、ベルセルク、寄生獣、ヒストリエ、精霊の守り人シリーズなど、ファンタジーが受け入れられる方は、「イムリ」の世界を楽しめると思います。「なんかおもしろいことない?」と聞かれたら、「これこれ!」と言いたい作品です。

上橋菜穂子『鹿の王』

本屋さんに行ったら、どーんと積まれていて、思わず買ってしまいました。
鹿の王

上橋菜穂子さん、大好きです。「精霊の守り人」「闇の守り人」「夢の守り人」「虚空の旅人」「神の守り人」「蒼路の旅人」「天と地の守り人」「流れ行く者」・・・タイトルを並べただけで、全身の血の流れが速くなるような気がします。「精霊の守り人」と「闇の守り人」は、英語版まで買ってしまったくらい。

なかなかまとまった読書タイムは取れないだろうと覚悟しつつ、銀行の待ち時間や、チビさんの昼寝を見守る時間に少しずつ読み進めています。

はまりすぎて子どもが泣いても本を閉じられなかったらどうしよう、と心配しながら、今は上巻の半分くらいまで来ました。

ちなみに産後の初読書、前回は中島京子さんの「小さいおうち」でした。まとわりついてくる幼い長女を足であやしながら、夢中で読みました。なつかしいな。