上橋菜緒子『獣の奏者』

図書館で1巻を借りて読んでみたら、あまりにもおもしろくて、そのまま本屋さんに行って、既読の1巻も含め全巻まとめ買いしてしまった本があります。

『獣の奏者』
獣の

両親を亡くした女の子が、肉食で空を飛ぶ猛獣である「王獣」をあやつる方法を会得し、国と国との戦争に巻き込まれていくお話です。

とくに素晴らしいのは1・2巻で、弱って死にかけた王獣の子を、なんとか助けたいと工夫していく少女の姿が、臨場感たっぷりに描かれ、架空の獣なのにシートン動物記のようなリアルさです。子牛の世話をしているかのような。

いままで図書館で借りて読んで気に入って、「いつか買いたい」と思った本は何冊かありましたが、実際に本屋さんに買いに行ったのは初めてです。たったいま読み終わった本を、「いますぐ買わなきゃ」ってなかなかならないです。

『獣の奏者』は、そのくらいエネルギーのある本でした。

家の本棚にあれば、数年後に、かならず娘たちも読むだろう。親が「おもしろいよ」と教えるより、なにげなく手に取って読み始めてほしい。と思ったのも、買った理由のひとつかもしれません。

ただ、外伝は大人の恋愛中心なので、子どもには読ませられない感じだなぁ。と思っていたら、あとがきのタイトルが「人生の半ばを過ぎたあなたへ」だったので、ドキッとしました。そうか、外伝は「まだ読まなくていいよ。」なのか。同じ本棚に並べておかないほうがいいかな。

「上橋菜緒子『獣の奏者』」への2件のフィードバック

  1. ちゅーすけさん、こんにちは。
    獣の奏者は、原作ではなくNHKでアニメになって放送されたものにはまりました。原作を読んでみようと調べて、未だに読めていない残念なはは猫です。本の中でも是非手元に置いて置きたいものってありますよね。全く断捨離が進まないにゃんこハウスですが、欲しいものは沢山あって、その物欲と闘うだけで疲れちゃってます。ちゅーすけさんとは、猫ライオンの時も、好きな本が一緒だって、思って嬉しくなりましたが、今回も嬉しく読ませて頂きました。

    1. はは猫さん、こんばんは^^

      私も、上橋菜穂子さんのことを『精霊の守り人』のアニメで知りました。きっかけがなければ、大人になってから児童書を読むことはなかったと思うので、アニメ化されたことに、とても感謝しています。

      守り人にハマったので、『獣の奏者』を読むのが恐る恐る(うまく説明できないんですけど、なんとなく読みたくないような感じ?)でしたけど、読みはじめたらこれまたすごい作品で、度肝を抜かれました。上橋菜穂子さんって、ほんとうにすごい人だなーと思います。

      猫ライオンのときは、私もうれしかったです。えー、同じ本持ってるの!?って。同じ本が好き、他にもあるかもしれないですね。そんな気がします^^

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